旅行業界における公正競争規約の役割について

景品表示法は、不当な表示及び過大な景品類の提供を制限することにより、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を確保することを目的としています。 一般消費者は、事業者に比べて取引される商品についてわずかな情報しか持っておりませんので、自らの責任で適正な商品選択を行っていくためには、 適切な情報が提供されるような環境を整備していくことが重要となっています。 また、過大な景品類の提供により、一般消費者の選択が歪められることを防がなければなりません。
公正競争規約制度は、景品表示法の規定に基づいて、業界が必要表示事項や用語の表示に関する事項、又は正常な商慣習の範囲内での景品類の提供に関する事項などについて自主的な基準を設定し、 その運用を行う制度であり、商品特性、取引実態に応じたきめ細やかなルールにより、消費者の適切な商品選択の確保と事業者の公正な競争を確保するため、極めて重要な役割を担っているところです。
旅行業界では、このような役割を持つ公正競争規約である「募集型企画旅行の表示に関する公正競争規約」、「旅行業における景品類の提供の制限に関する公正競争規約」を定め、 消費者が企画旅行を選択する際の環境整備に取り組んでおり、また、毎年、一般消費者の方々を加えた表示適正化検討会を開催するなど、適正な表示の推進に積極的に取り組み、 消費者利益の確保に多大な貢献をされているものと認識しております。
旅行商品の提供は、今日、豊かな国民生活を支える重要な柱となっております。消費者庁としましても、業界の自主ルールである公正競争規約が、 事業者の販売促進のルールとして多くの事業者の方々に受けいれられて、一般消費者が安心して旅行商品を選択できる環境が整い、旅行業界が健全に発展することを願っております。
消費者庁 表示対策課長 片桐 一幸






